Webサイトや他のアプリでは見られるのに、iPhoneに保存すると白くなる等で見れない場合はファイル形式が原因の可能性があります。
私は、オンラインストレージ「Dropbox」からiPhoneにダウンロードした動画ファイルが再生できない状態になりました。
Dropbox公式アプリでは見られるのに…
iPhoneにエクスポートも正常にできるのに…
iPhone標準写真アプリでは見られず。
そこで今回は、iPhone標準写真アプリで表示、再生できるファイル形式を調べました。
当記事は、執筆時点で最新のiOS14.7.1をインストールしたiPhoneで調査した内容に基づきます。
iPhone標準アプリで表示、再生できるファイルはiOSのバージョンによって異なる場合があります。ご了承ください。
(タップするとジャンプできます)
iPhoneで表示できるファイル形式(拡張子)とは?
Apple公式サイトにはiPhone各機種の技術仕様が掲載されています。
例えば「iPhone 12 Pro Max」の場合は…
画像撮影フォーマット:HEIF、JPEG
引用元:iPhone 12 Pro Max – 技術仕様
ビデオ撮影フォーマット:HEVC、H.264
対応するビデオフォーマット:HEVC、H.264、MPEG-4 Part 2、Motion JPEG
また、Apple公式サイトにあるiCloud写真とマイフォトストリームの違いを解説したページには「iCloud写真」にアップロードされるファイル形式として以下の8種類を挙げています。
- GIF
- JPEG
- HEIF
- HEVC
- MP4
- PNG
- RAW
- TIFF
iPhone標準写真アプリで表示できるか実際に試してみた
私が所有するiPhone12ProMax(iOS14.7.1)の標準写真アプリで実際に見られるか独自に調べてみました。
iPhone標準写真アプリで見られる写真の種類
私がiPhone12ProMax(iOS14.7.1)で表示を確認した画像のファイル形式と拡張子のみ掲載しています。
- JPEG(ジェイペグ)
-
拡張子:.jpeg/.jpg/.jpe
デジタルカメラ等で撮影した写真など(フォーマットを「互換性優先」に設定したiPhone標準カメラで撮影した場合も含む) - GIF(ジフ)
-
拡張子:.gif
Webサイトから保存した画像など(GIFアニメーションを含む) - HEIF(ヒーフ)
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拡張子:.heic/.heif
フォーマットを「高効率」に設定したiPhone標準カメラで撮影した写真など - PNG(ピング)
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拡張子:.png
Webサイトから保存した画像やiPhoneのスクリーンショットなど - RAW(ロー)
-
拡張子:.DNG/.CR2/.CR3/.CRW/.raf/.NEF/.nrw/.ORF/.rw2/.ARW
デジタルカメラや一部のiPhoneで撮影した写真など - TIFF(ティフ)
-
拡張子:.tif/.tiff
- WebP(ウェッピー)
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拡張子:.webp
- BMP(ビーエムピー)
-
拡張子:.bmp
- JPEG 2000(ジェイペグにせん)
-
拡張子:.jp2/.jpf
iPhone標準写真アプリで見られる動画の種類
私がiPhone12ProMax(iOS14.7.1)で再生を確認した動画(ビデオ)のコーデックと拡張子のみ掲載しています。
- HEVC(H.265)
-
拡張子:.mov
フォーマットを「高効率」に設定したiPhone標準カメラで撮影したビデオなど
※拡張子が「.mp4」のHEVC動画はiPhoneに保存できず再生確認できませんでした。 - H.264(MPEG-4 Part 10 Advanced Video Coding)
-
拡張子:.mov/.mp4/.m4v
フォーマットを「互換性優先」に設定したiPhone標準カメラで撮影したビデオなど
(iPhone標準の画面収録機能で録画した動画を含む) - MPEG-4 Part2(MPEG-4 Visual)
-
拡張子:.mov/.3gp/.3g2
※3GPP形式(.3gp)/3GPP2形式(.3g2)も再生可能
※拡張子が「.mp4」のMPEG-4 Part2動画はiPhoneで再生できませんでした。 - Motion JPEG
-
拡張子:.avi
※拡張子が「.mov」のMotion JPEG動画は未確認
拡張子が同じファイル形式でも条件によっては表示、再生できないこともあります。
特に、ビデオは動画コーデックと音声コーデックの組み合わせや走査方式(インターレースorプログレッシブ)によって変わるため条件が複雑です。
例えば、拡張子が「.avi」の動画を再生できたのは「Motion JPEG」のみ。
「H.264」や「MPEG-4 Part2」の「.avi」ファイルはiPhoneに保存できませんでした。
また、iPhoneはインターレース方式の動画に対応していません。
著作権や肖像権保護の観点からコピープロテクトがかけられたデータを保存すると真っ黒(または、真っ白)になる場合もあります。
写真や動画のファイル形式を調べるには?
iOS14の標準写真アプリではファイル形式や拡張子を調べることができません。
iPhone標準アプリ「ファイル」に保存すると、ファイル名やファイルの種類を確認できます。

今回は無料の写真アプリ「HashPhotos」でファイル情報を確認しました。
撮影日時や位置情報を変更したり、タグやメモを追加して写真を管理できるのでとても便利です。(一部機能はAPP内課金が必要)
iPhoneにある写真や動画を見られない原因はいくつかあります。
ここで紹介したファイル形式以外の写真や動画は、他のアプリで見られるか試してみましょう。
GoogleフォトやDropboxなどの公式アプリはiPhone標準写真アプリよりも対応フォーマットの種類が多いです。
🌟この記事を書いた”あいこうら” 最近のトレンド🌟
最近買ってよかったと心から思うのがおもいでばこの新型モデル(PD-2000)です。我が家の動画鑑賞に欠かせません。
旧モデルはiPhoneで撮った4K動画に非対応で、一部の縦動画は90度回転していたのですがその不満も解消。
高かったけれどおもいでばこを買って本当によかった!