私は過去に、写真プリント同士が貼り付いて台無しにさせてしまった経験があります。
保育園から購入した写真プリントの束を封筒に入れた状態で放置していたのが原因です。
以来、アルバムに収納していない写真プリントはストックボックスへ乾燥剤と一緒に収納しています。
このように写真プリントの保管には気をつけていたのですが、フォトブックまで気が回らず。
サイズが大きめのフォトブックは本棚に収まりきらず平積みに…。
そしてまた、やらかしてしまいました。
ページとページがくっついてしまったのです。
ベリベリベリという悲鳴を上げながら貼りついたページ同士を剥がすと印刷部分が色移りしてしまいました。
別のフォトブックもページが貼り付いた跡が点々と残っています。
さらに、フォトブックの扉と奥付が黄ばんでいます。
裏面に印刷した写真が黄色く裏移りしてしまったようです。
これは2018年5月に注文したsarah(サラ)のフォトブック(A5サイズ・96ページ)です。
お気に入りのフォトブックサービスのひとつで何度もリピートしていますが、不具合が生じているのは3冊だけ。
程度は小さいですが約1年前の2020年12月に注文したフォトブック(スクエアサイズ・36ページ)も一部のページが黄ばんでページが貼り付いていました。
直射日光が当たる場所では無いけれど保管場所が悪かったのか…。
この失態を繰り返さないように対策を探るべくsarahのサポートに問い合わせました。
すると、フォトブックカバーが原因の可能性があるとの回答。
そう、黄ばみとページ貼り付きの不具合が起きたフォトブックはすべてsarahオリジナルのフォトブックカバー(有料)を付けていました。
フォトブックカバーの材質はPVC(ポリ塩化ビニル)です。
PVCに含まれている可塑剤は他の材質に長い間密着すると色移り(裏移り)を起こすことがあります。
オフィスや学習机で使うデスクマットの下に印刷物を入れておいたら貼りついてしまったり、文字やイラストがマットに移ってしまったことがありませんか?
このような色移りや貼り付きを防止するためPVCに非転写加工を施した製品もあります。
sarahカスタマーサポートも「カバー原料は品質向上や改善のため適宜変更されているため過去の材質が原因であると思われる」と回答しています。
sarah(サラ)はオプションとして販売していたブックカバーが「保管されている環境によってはフォトブック本体の印刷面に影響を与える可能性がある」ことを確認し、2021年11月22日付けでブックカバーの販売を停止しました。
TOLOTのフォトブックもPVCカバーを標準で付けていますが、3年以上前のものでも色移りやページの貼り付きは起きていません。

このように、フォトブックの紙種や保管時の湿度、温度等によって異なるので必ずしもPVCカバーが問題とは言い切れません。

色移りやページの貼り付きが起こってしまったフォトブックを元の状態に戻すことはできないし、トラブルが起きてからでは手遅れです。
フォトブックを守るために付けたカバーが劣化の原因となるのは悲しいですよね。
対策としてPVCカバーを使うなら非転写タイプを選ぶか、接触面にPP(ポリプロピレン)フィルムやティッシュペーパーを挟んでインク移りを防ぐ方法が挙げられます。
![]() | クツワ クリアーカバー DH004 文庫本サイズ 見開き内寸:縦155×横230mm PVC 非転写 透明ブックカバー CLEAR COVER/クリアカバー 透明ビニールカバー |

湿気に強く、色移りの防止に効果のあるPP(ポリプロピレン)カバーへ差し替えるのも一案です。

フォトブックメーカーの【Photoback(フォトバック)】はフォトブックをキレイに保管するポイントを3つ挙げています。
- 日の当たる場所は避ける
- 重ね置きやギチギチ詰めはしない
- ときどき広げる
フォトブックのトラブルや劣化を防ぎ、長く楽しめるように気をつけたいですね。
🌟この記事を書いた”あいこうら” のお気に入りPR🌟
プロが撮った特別な写真はもちろん、私が撮った平凡ショットもセンス良くおしゃれに見えるPhotobackマジック。

だから、Photobackでつくるフォトブックが好きで毎年リピートしています。
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