新しいiPhone(iPad・iPod touch)を使い始めたときなど、標準写真アプリを起動すると唐突に提案されるiCloud写真。
iPhone(iPad・iPod touch)本体の空き容量が少なくなると提案されるiCloud写真。
iPhone(iPad・iPod touch)ユーザーなら一度はiCloud写真をすすめられた経験があるのではないでしょうか。
では、iCloud写真を有効にするとiPhone(iPad・iPod touch)にある写真・ビデオはどうなるでしょう。
今回はiCloud写真を始めるまえに知っておきたいビフォー・アフターとデメリットを解説します。
iCloud写真の使い方、他のiCloud機能との比較、トラブルの対処法など、iCloud写真のよくある疑問を徹底解説した記事も併せてご覧ください。

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iCloud写真を有効にするとiPhoneの写真はどうなる?
iCloud写真を使い始めると、iPhone(iPad・iPod touch)の写真機能やデータに5つの変化があらわれます。
iTunesやFinderを経由して同期した写真やビデオが消える
iTunes(または、Finder)を介してパソコンにある写真やビデオをiPhone(iPad・iPod touch)へ転送していた場合、同期が解除されます。
Finder(iTunes)から同期した写真は削除されます
“iCloud写真”がオンになっているときは、Finder(iTunes)経由での写真の同期は非対応です。○○枚の写真が削除されます。
同期していた写真やビデオはiPhone(iPad・iPod touch)からアルバムごと削除されます。
MacやWindowsパソコンからiTunes(または、Finder)経由で再び同期しようとすると「○○はiCloud写真を使用しています」「iCloud写真がオンです」と表示され、転送することができません。
マイフォトストリームが消える
マイフォトストリームは標準写真アプリから見られなくなります。
マイフォトストリームにある写真そのものは削除されません。
[マイフォトストリームにアップロード]を有効にすると、iCloud写真を使用中のiPhone(iPad・iPod touch)で撮った写真もマイフォトストリームに保存されます。
同じiCloudアカウント(Apple ID)でiCloud写真を有効にしていない機器であればマイフォトストリームに保存された写真を見られます。
iCloudバックアップの対象から外れる
iCloud写真はiPhone(iPad・iPod touch)本体にある写真やビデオ(=フォトライブラリ)をそのままiCloudストレージに保存します。
このため、iCloudバックアップの対象からは自動的に外れます。
iCloud 写真を有効にすると、写真とビデオが自動的に iCloud にアップロードされます。
引用元:iCloud 写真を設定・使用する – Apple サポート
iCloud バックアップで二重に保存されることはないので、ライブラリのバックアップコピーは常にとっておくことをお勧めします。
設定アプリで[ユーザ名(AppleIDの名前)]> [iCloud] > [ストレージを管理] > [(iPhoneの名前)]の順にタップしてバックアップするデータの対象を確認すると、写真(iOS14以前はフォトライブラリ)はありません。
「写真ライブラリ(フォトライブラリ)は”iCloud写真”の一部として、別途バックアップされます。」という注意書きが表示されます。
「〇〇項目をアップロード中」という表示があらわれる
「iCloud写真」を有効にすると、iCloudストレージへのアップロードが自動的に始まります。
標準写真アプリの[ライブラリ(写真)]をタップすると、下の方に「○○項目をアップロード中」と進捗状況を表示するようになります。
初期設定では、Wi-Fi接続下で充電中に限りアップロードされます。
モバイルデータ通信のときは「”写真”のモバイルデータ通信がオフです」と表示されてアップロードが一時停止されます。
充電していないときは「バッテリー電源を節約中」と表示されてアップロードが一時停止されます。
[再開]をタップすると、充電していなくてもアップロードできます。
iCloudストレージの使用量が増える
アップロードがすすむにつれてiCloudストレージの消費量も増えます。
iCloudストレージの空き容量が不足すると警告が表示されて、アップロードは停止されます。
iCloud写真を有効にする4つのデメリットとは?
筆者である私、あいこうらはiCloud写真の登場以来ずっと使い続けてiPhoneに10万を超える写真を保有していますが、iCloud写真を積極的にはおすすめしない派です。
それは、4つのデメリットがあるからです。
iCloudの有料プランへアップグレード必須
iCloud写真をオンにすると、iPhone(iPad・iPod touch)の標準写真アプリをそのまま丸ごとiCloudに保存します。
写真やビデオはファイルサイズが比較的大きいので、iCloudストレージの無料プラン(5GB)内に抑えるのは難しくなります。
iCloudストレージの空き容量が不足するとiPhone(iPad・iPod touch)本体の自動バックアップもできなくなるため、有料プランへのアップグレードが必要となります。
誤操作で消えた写真・ビデオを復元できない
iCloud写真は他の機器との同期を目的とした機能でありバックアップとは異なります。
だから、誤って削除した写真やビデオはその状態でiCloudに保存されるため復元できません。
iCloud写真を利用中の他の機器からデータを削除したときも、その状態で同期されます。
写真やビデオが最適化されて見られないことも…
iCloud写真をオンにするとiPhone(iPad・iPod touch)のストレージを最適化にチェックが入ります。
最適化とは、iPhone(iPad・iPod touch)本体の空き容量に応じて写真・ビデオを自動で軽量化し表示用サムネイルに置き換える機能です。
最適化された写真・ビデオをタップすると、iCloudにあるオリジナルデータを自動でダウンロードして表示します。
ダウンロードにはインターネット接続が必要なので通信環境によっては表示に時間がかかったり、外出先などモバイルデータ通信下ではエラー表示が出ることも。
iOS・iPadOSのアップデートやiCloudバックアップの復元時に、最適化された写真・ビデオが一時的に消えることも稀にあります。

一度使い始めるとやめづらい
iCloud写真はiPhone(iPad・iPod touch)本体の空き容量対策に効果てきめん。
写真やビデオの数が増えれば増えるほどiCloudへの依存度が高まり、本体には表示用サムネイルしか無い状態になることも…。
こうなるとiCloud写真を簡単にはやめられなくなります。
iCloudにある写真とビデオをすべてダウンロードできるだけの十分な空き容量をもつ機器が必要になるからです。
私はまさにiCloud写真への依存度が高いヘビーユーザーです。
他の機器との同期は一切なく、iPhoneの空き容量対策としてiCloud写真を利用しています。
iPhoneに集約して写真を一元管理できるし、プリントしたりシェアしたり他のアプリから使いたいときにも便利なのでやめられません。
iCloudストレージの月額課金は写真管理のストレスを溜めない必要経費と考えています。
iCloud写真をオンにして有効にするやり方
iCloud写真の利用開始に申込みや申請は必要ありません。タップ操作だけで使い始めることができます。
設定アプリの上部にある[ユーザ名(AppleIDの名前)]をタップして [iCloud] > [写真]の順に選択し、[iCloud写真]をタップして有効(緑色)にすればOK。
ここで、[iPhone(iPad・iPod touch)のストレージを最適化]を選択すると、iPhone(iPad・iPod touch)本体の空き容量対策になります。
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