iCloud写真はiPhone標準の写真アプリを丸ごとiCloudストレージに保存して同じ状態をキープ(同期)します。
だから、iPhoneに写真やビデオが増えると、iCloudストレージの使用量も増えます。
では、iCloudストレージの使用量を減らすためにiCloud写真の同期をオフにしたり、iCloudから削除するとiPhoneにある写真やビデオはどうなるのでしょう?
今回はiCloud写真をオフにすると何が起こるのか、削除するとどうなるのか、iPhoneに起こる変化と注意点を解説します。
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iCloud写真をやめる2つの方法「オフ」と「削除」
iPhone標準写真アプリ(以下、写真アプリ)を丸ごとiCloudストレージに保存する「iCloud写真」には、同期を停止する「オフ」機能とiCloudストレージから消去する「削除」機能があります。
- iCloud写真を「オフ」
→写真アプリをiCloudストレージに保存して同期を停止 - iCloud写真を「オフにして、iCloudから削除」
(iOS15以前は「無効化して削除」)
→iCloudストレージに保存したiCloud写真データをすべて削除
iCloud写真がオンの場合、写真アプリはiPhone本体とiCloudストレージを同じ状態に(=同期)します。

通常、写真アプリにある写真やビデオを削除すると[最近削除した項目]アルバムに移動します。※共有アルバムを除く
iCloud写真がオンの状態で(写真アプリにある)写真やビデオを削除すると「この写真はすべてのデバイスの”iCloud写真”から削除されます。」と警告を表示します。

削除を実行すると、[最近削除した項目]アルバムに移動した状態の写真・ビデオを同期します。
iPhoneとiCloud、どちらか一方の写真・ビデオを削除することはできません。

このように写真アプリがiPhoneとiCloudで同じ状態になるのを止めたい(=同期をやめたい)ときはiCloud写真を「オフ」にします。

iCloud写真を完全にやめたいときはiCloud写真を「削除(オフにして、iCloudから削除)」します。

iCloud写真の「オフ」や「削除」でiPhoneに起こること
iCloud写真をオンからオフにすると、写真アプリがiCloudストレージに保存・同期されることはありません。
iCloudストレージに保存済の写真とビデオのオリジナルデータはすべてiPhone本体へダウンロードされます。
このため、iPhoneストレージの使用量が増えます。
iCloud写真の「オフ」だけではiCloudストレージの空き容量は増えない
iCloud写真をオフにしてもiCloudストレージの使用量は変わりません。
これは、iCloud写真がオンのときに同期(保存)した写真とビデオが残っているからです。

iCloudストレージに保存済の写真とビデオを削除して空き容量を増やすには、[オフにして、iCloudから削除](iOS15以前は[無効化して削除])を実行します。

iCloud写真を「オフにして、iCloudから削除」で空き容量が増える
[オフにして、iCloudから削除](iOS15以前は[無効化して削除])を実行すると、iCloudストレージの写真の使用量は0にリセットされます。
[オフにして、iCloudから削除](iOS15以前は[無効化して削除])は、iCloud写真がオンの状態でも実行できます。
この場合も同期は止まり、iCloudストレージにある写真とビデオのオリジナルデータがiPhone本体へダウンロードされます。
iCloud写真はオフになっています。写真とビデオは現在アップロードされていません。iCloudの項目は30日後に削除されます。これは”iCloudストレージの管理”で取り消すことができます。
iCloudストレージからiCloud写真が完全に削除されるのは、[オフにして、iCloudから削除](iOS15以前は[無効化して削除])実行の30日後です。即時削除ではありません。
iCloud写真をやめるとiPhoneの写真が消える原因と対処法
iCloud写真をオフ※にすると、iPhoneから一部の写真やビデオが消えてしまうことがあります。
※ iCloud写真がオンの状態で「オフにして、iCloudから削除」(iOS15以前は無効化して削除)を実行した場合も含む
これは、iPhone本体の空き容量不足が原因です。
iCloud写真には、iPhone本体のストレージ空き容量に応じて写真とビデオのファイルサイズを自動で縮小(=ストレージを最適化)して表示する機能があります。
iCloud写真をオフにすると最適化されなくなり、iCloudにあるオリジナルデータをiPhone本体へダウンロードします。

“iCloud写真”のコピーをこのiPhoneにダウンロードしますか?
空き領域を確保するために最適化された写真とビデオはこのiPhoneから削除されます。
オリジナルの完全版は、iCloud写真を使用しているデバイス上では引き続き利用できます。
ここで[iPhoneから削除]を選ぶと、iPhone本体から一部の写真とビデオが削除されます。
[写真とビデオをダウンロード]を選ぶとオリジナルデータのダウンロードがはじまりますが、iPhoneストレージの空き容量が不足しているとエラーメッセージが表示されます。
つまり、iCloud写真のデータを保存する空き容量がiPhoneに無い場合は、一部の写真とビデオをiPhone本体から削除してiCloud写真をオフにするか、iCloud写真のオフをやめるかの二択となります。
意図せず写真とビデオを削除した場合は、iCloud写真のオフでiPhoneから消えた写真やビデオを戻す方法をお試しください。

iCloud写真がオンの状態で[オフにして、iCloudから削除](iOS15以前は[無効化して削除])を実行したときも、iPhone本体の写真とビデオが最適化されていると警告が表示されます。
iCloudに保存されている写真の一部は、このiPhoneにダウンロードされていません
これらの写真は、30日後にiCloudから完全に削除されます。
それらが失われないように、続行する前に、元の写真をダウンロードして保存してください。
[このまま続ける]をタップするとiCloud写真は無効となり、iCloudにあるオリジナルデータのダウンロードがはじまります。
[キャンセル]をタップすると[オフにして、iCloudから削除](iOS15以前は[無効化して削除])は実行されず元の画面に戻ります。
iCloudストレージにある写真とビデオのダウンロード中にiPhone本体ストレージの空き領域が不足するとダウンロードがストップします。
そのまま放置してiCloud写真が完全に削除されると、消えた写真・ビデオを戻すことができません。
iCloud写真の[削除を取り消す]か、他の方法でiCloud写真のオリジナルデータをダウンロードしましょう。

iCloud写真をやめる前に必ずやるべき1つのこと
iCloud写真のオフ(または、iCloud写真がオンの状態で”無効化して削除”)を実行する前にiPhone本体ストレージの容量とiCloud写真の使用量を確認しましょう。
iPhoneのストレージ容量と空き容量は標準の設定アプリで見られます。
[一般] > [情報] の順にタップし、「容量」と「使用可能」の項目をチェックしてみましょう。
下の例は、iPhoneのストレージ容量が256GBで空き容量が191.7GBです。
iCloud写真の使用量を確認するには、標準の設定アプリを起動して上部にあるユーザ名部分をタップします。
[iCloud] > [アカウントのストレージを管理(または、ストレージを管理)] の順にタップすると、iCloudストレージを使用中のアプリと消費サイズの一覧があらわれます。
下の例では、iCloud写真だけで512.3GBもiCloudストレージを消費しています。
このように、iCloud写真の使用量がiPhone本体のストレージ空き容量を大きく上回る場合、iCloud写真のオフを実行するには一部の写真とビデオをiPhoneから削除することになります。
不要なデータやアプリを削除するなどしてiPhone本体ストレージの空き容量を増やすか、iCloud写真の使用量を減らしましょう。

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最近買ってよかったと心から思うのがおもいでばこの新型モデル(PD-2000)です。我が家の動画鑑賞に欠かせません。
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